つれづれvol.4 ~手放しで信じる~
「手放しで信じる」
こういう言葉の使い方が正しいのかどうかは分からないが、
私が教育という仕事をする中で自信があることを挙げるとするなら、まずこれなのだと思う。
どういうわけか、私は昔からこどもたちを手放しで信じられてしまう。
これはある意味一つの特技であるような気もしている。
どんなにやんちゃなこどもでも、不良行為をはたらいてしまうこどもでも、周りに迷惑をかけてばかりと言われているこどもでも、「どうしようもないな」「お手上げ」と思えたことがない。というより、思う気がない。
「あの子はグレーだからね」
とか、
「もう手がつけられないでしょ」
という言葉が聞こえてくるたびに、心の中の自分は眉根を寄せていたように思う。
ここに疑問を感じるのは、私の根底には「こどもは皆伸びたいと思っている」という気持ちがあるからなのだ。
これが信念でありたいとも思う。
関わる人たちが「できるよ、できるよ」と思って関わり続けること。(「良くなるよ」とは言いたくない。“悪い子”だと思っているのは大人側だから)
そう思って関わり続けていくと、本当にこどもたちのできることが増えていく。
「そんな精神論のようなこと」と一蹴されてしまうかもしれないが、できることをみるみる増やしていくこどもたちのそばにいさせてもらった私は、これからもきっとこどもたちを手放しで信じてしまうのだろう。
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