会いたい人に会いにゆく

先日、小学校教員時代の同僚であり尊敬する人の一人である先生と、十数年ぶりにお会いし、教育についてのいろいろなお話をしました。



その先生と出会ったのは、私が初任者、つまり教員1年目の時でした。


初めて受け持った二年生。3クラス並行で隣のクラスを受け持つ、教員二年目の先生でした。


青年海外協力隊や民間企業でのお仕事など豊富な経験を持つ、とてもパワフルな先生でした。



着任一か月で主任が不在になるという前代未聞の事態の中でも、教員一年目と二年目という経験値の浅い二人で走り続けた一年間は、私にとってかけがえのない時間となりました。



私にとってこの出来事は、

「自分で考えて物事を進める楽しさ」

を深く実感したものでした。


もちろん、この先生のお人柄が素晴らしいからこそ、こう思うことができたのは言うまでもありません。


この先生は、何の経験もなく薄っぺらい知識しかない私を、ひとりの人、そして一人の教員として見てくださりました。



改善すべき点は率直に伝えてくれる。


失敗を素直に認める。


分からないことがあれば、相手が年下であろうと経験が少なかろうと素直に質問をする。

質問をするときは、自分なりの答えを用意してから質問する。

これがいつも当たり前にできる人ってなかなかいないと思うのです。

「わたしもこんな先生になりたい」

こういう姿勢をそばで見せていただいた私は本当に幸運だったなと感じます。


こんな先生と組ませていただいたことで、私は自分の考えや自分がやってみたいことを臆せずに話したり行動したりすることができました。



行事があるたびに、こどもたちが楽しめそうなことを一緒にたくさん考えたり。


今抱えている課題を解決するための方法を話し合ったり。


「教育とはどうあるべきか」についてブラジル料理屋さんで長時間語り合ったり(笑)



うまくいかないながらも、

自分たちで決めて進む。

よりより方法を考える。

それがとてもとても充実した時間でありました。



この経験は、間違いなく今の自分に繋がっている。


十数年ぶりに、本当にたくさんのお話をした中でこう確信した一日でした。


同じ「教育者」として、これからもこどもたちのそばに楽しくあろうと励まされた一日でもありました。




教育ってやっぱりおもしろい。


お互いまだまだたくさんやりたいことがあるので、またお会いできたその日にはもっと面白い話ができるように、日々を積み重ねていこうと思います。




会いたいひとに会いにゆく


年はじめに立てた目標が

ときの流れとともに実現してゆく。


はじめから「この人に会いにゆく」と決めたひと。

ふと思い出し、会いたいと希うひと。


会えば必ず「会えてよかった」という時間を過ごす。

会わなくてもできることが、うんとうんと多くなったきょう。


けれども、会うというのはやっぱりいい。





学びと遊びの小さなフリースクール

様々な理由により学校に通っていない、小学校1〜6年生のためのまなびとあそびの居場所です。

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