講演会を開催しました
4月27日(木)・29日(土)の二日間にわたり、「学習のつまずきを家庭でサポートするには?」というテーマで講演会を開催しました。
27日は保護者の方、29日は支援者の方々が偶然集まってくださり、同じ立場で意見交換をすることで大変学び深い会となりました。
今回講師を務めてくださったのは、千葉市で30年のあいだ不登校支援や発達に凸凹のあるお子さん、障害を持つお子さんの支援をされてきた「スペース海」の新田恒夫先生。
「完全個別」の学習支援を長年されてきた先生のお話はとても分かりやすく、また今日からでも家庭で取り入れることのできる具体的な支援方法をたくさんお話いただきました。
お話の中で大変印象に残った言葉があります。
「理解できないのは子どものせいではない」
これは、私自身も子どもの学習を近くで見てきた者として強く感じてきました。
子どもが理解できないのは、「自分のアプローチの方法が違っている」ということを子どもが教えてくれているのです。
特に、学習につまずきのあるお子さんにとっては「できない」ことが自己否定となり、できないことを指摘されたり、できないことをそのままにされたりすることでますます学習から離れてしまう要因になります。
だからこそ、一人ひとりの特性をしっかり見とること、オーダーメイドの支援で丁寧に関わっていくことが大切であるということに改めて気づかせていただきました。
私が学習支援にこだわる理由の一つには、学習は「できた!」を実感しやすいツールであるということが挙げられます。
成績を上げるためでもいい学校にいくためでもなく、学習は「僕も、私もできるじゃん!」という気持ちを目に見えやすい形で感じられるものの一つであると思っています。子どもたちがそれを積み重ねていくことで自信につながっていく姿をたくさん見てきました。私にとっては、そのお子さんたちが自信を積み重ねていく過程での対話のツールの一つが“学習支援”なのです。
今回ご参加いただいた皆様からは、「できないことに目を向けるのではなく、できることに目を向けていきたい」「今、まさに困っていることを解決する手立てが見つけられた」「こうして同じ思いを持った人たちと出会うことによって、今抱えている悩みを解決するヒントになる」といった感想をいただきました。
終始とても柔らかな口調で参加者に寄り添ったお話をしてくださった新田先生のお話を、ぜひまたみなさんに聴いていただく機会を設けられたらと思います。
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